「プラズマ科学における分光計測の高度化と原子分子過程研究の新展開」
「原子分子データ応用フォーラムセミナー」
合同研究会

研究会プログラム

開催日時:平成28年12月20日(火)午後から22日(木)夕刻まで
開催場所:核融合科学研究所 管理棟4階 第一会議室
講演申し込み締切:平成28年11月4日(金)
参加費:無料

概要

原子分子データ応用フォーラム(理事長 村上泉)では、大学共同利用機関法人・自然科学研究機構・核融合科学研究所の「素過程研究会」(代表 難波慎一、所内世話人 鈴木千尋)との合同研究会を開催します。「素過程(分光)研究会」は核融合研の共同研究として非常に長い伝統があり、プラズマ分光・原子過程の第一線の研究者の情報交換の場としての役割を果たしてきました。一方、「原子分子データ応用フォーラム」は、原子分子データのニーズとシーズのマッチングを目的として2010 年に設立されたNPO 法人です。プラズマ原子分子過程や分光研究を中心にした研究分野で、大学、研究機関、企業の研究者が一同に会して活発に議論して新しい課題を開拓し、且つ、若手研究者の支援を行うことを目指して両者の合同研究会を開催します。興味のある方多数のご参加をお待ちしています。大学院生の皆様の積極的なご参加を歓迎します。

合同研究会テーマ

研究会では、原子分子物理の基礎研究、核融合、宇宙から環境、光源、プロセス、バイオ・医療・農業などを取り上げ、各分野の幅広い研究者が参加できる研究会としたいと考えています。研究会プログラムは、プラズマ原子分子過程や分光研究に関連のあるさまざまな分野の理論・実験の中から、合同研究会TWG(Technical Working Group)による招待講演と公募による一般講演から構成されています。特に今年度に着目するテーマとして、地球・惑星大気におけるプラズマの役割と素過程(仮題)を取り上げます。参加者の皆様が「これまで見たこともなかったプラズマ原子分子過程」の研究課題を見出し、自らの研究開発に役立つ情報を得て、ネットワークをより強固なものにする研究会としたいと考えています。

招待講演者(分野)(五十音順)

  • 中部大 石原 修「プラズマ科学におけるコンプレックスプラズマの展開」
  • 九大  白谷正治「最近のプラズマプロセスにおける原子・分子素過程-原子から生体高分子までー」
  • 愛媛大 神野雅文「プラズマ遺伝子導入法〜導入機序と必要とされるプラズマ特性の検討」
  • 立教大 田口 真「水素吸収セル法による惑星コロナ観測」
  • 東北大 土屋史紀「ひさき衛星による木星オーロラ・プラズマトーラスの極端紫外線観測」
  • 静岡大 三重野哲「ガス銃を用いた窒素ガス中飛翔体衝突によるアミノ酸合成(小惑星衝突模擬実験)」
  • 東大  三好 明「ラジカル素反応過程と大気と燃焼の科学」

主なトピックス

  • 理論・数値計算
    • 原子分子物理(原子構造,衝突断面積,データベース,データ評価)
    • 衝突輻射モデル
    • プラズマモデル・シミュレーション(流体,粒子,輻射輸送)
    • 分野横断的なモデリング課題(大気化学,燃焼反応)
  • プラズマ基礎実験
    • 磁場閉じ込め核融合プラズマ
    • 慣性核融合プラズマ
    • プラズマ・イオン源(多価イオン,大気圧プラズマ,アーク・グロー放電,界面・液中放電,レーザープラズマなど)
    • 分光(赤外~X線能動分光,レーザー分光)
    • 宇宙プラズマ(天体・地球惑星大気)
  • プラズマ応用(産業応用を中心に)
    • 環境改善・材料改質
    • 光源開発
    • プラズマプロセス
    • 医療・農業
  • 地球・惑星大気
    • 惑星プラズマ
    • 生命起源とプラズマ
    • 大気化学反応

申し込み要領

研究会は、招待講演と一般講演で構成し、現在一般講演を募集しています。講演または参加を希望される方は世話人の鈴木(csuzuki(at)nifs.ac.jp)または村上(murakami.izumi(at)nifs.ac.jp)までご連絡ください。講演者の皆様には、後日A4半ページ程度のアブストラクトの提出をお願いすることになりましたので、その際はご協力のほどよろしくお願い致します。

参加者のうち講演者・大学院生を中心に旅費の補助を行う予定です。また宿泊を希望される方は核融合研宿舎(ヘリコンクラブ)を利用することができますが、予算、部屋数が限られているので、ご希望に添えない場合があります。