開催日時:平成29年12月20日(水)午後から22日(金)夕刻まで 開催場所:核融合科学研究所 管理棟4階 第一会議室 |
概要原子分子データ応用フォーラム(理事長 村上泉)では、大学共同利用機関法人・自然科学研究機構・核融合科学研究所の「素過程研究会」(代表 赤塚洋(東工大)、所内世話人 鈴木千尋)との合同研究会を開催します。「素過程(分光)研究会」は核融合研の共同研究として非常に長い伝統があり、プラズマ分光・原子過程の第一線の研究者の情報交換の場としての役割を果たしてきました。一方、「原子分子データ応用フォーラム」は、原子分子データのニーズとシーズのマッチングを目的として2010 年に設立されたNPO 法人です。プラズマ原子分子過程や分光研究を中心にした研究分野で、大学、研究機関、企業の研究者が一同に会して活発に議論して新しい課題を開拓し、且つ、若手研究者の支援を行うことを目指して両者の合同研究会を開催します。お忙しい時期かと存じますが、スケジュール調整の上、奮ってご参加下さいますよう、よろしくお願いいたします。詳細につきましては準備が出来次第追ってお知らせします。 合同研究会テーマ核融合研究では、大学、研究機関が協力し、広い温度密度の範囲(1eV以下〜10keV)のプラズマ、さらに固体表面、分子から高電離イオンまでの診断や制御を目的に分光研究が進められてきました。高い空間、エネルギー分解能をはじめとする高度な分光計測技術、観測結果からプラズマの状態を明らかにするためのシミュレーション、モデリングの基礎となる原子分子データの研究が行われています。これらの研究の成果は、宇宙から環境、光源、プロセス、バイオ・医療・農業などにおいて、企業も含めて幅広い分野に役立てられるようになりつつあり、本研究会は、これらの幅広い興味を持つ研究者が参加し、分光研究と応用研究が有機的につながって発展することをめざして開催したいと考えています。 今年度のプログラムは、合同研究会TWG(Technical Working Group)による招待講演と公募による一般講演から構成し、特別セッションとして「半導体製造、プラズマプロセスと原子分子過程、分光研究とのかかわり(仮題)」を設ける予定です。半導体デバイスや半導体製造装置に関するオーバービュー講演をお願いし、回路の集積度の向上、応用分野の拡大に伴ってきわめて高度になっているデバイスと、エッチング、デポジションなどの技術をご紹介いただくとともに、大学・研究所、企業の研究者が、半導体技術の背景にある共通の物理や、研究手法を思い起こしつつ、それぞれが興味を持つ最新のプラズマ原子分子過程や分光計測の理論、実験研究の課題を持ち寄って、議論、情報交換が行えるようにしたいと考えています。参加者の皆様がこれまで気がつかなった基礎と応用の関係、それによる研究開発の将来についても考えられる研究会にしたいと考えています。 また今年度は、長年にわたりレーザープラズマ研究の発展ならびに素過程研究会の運営に多大なる貢献をいただきました、西村博明先生(阪大レーザー研)のご退職の年にあたり、西村先生の特別講演を12月20日午後に行う予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 主なトピックス
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申し込み要領研究会は、招待講演と一般講演で構成し、現在一般講演を募集しています。講演または参加を希望される方は世話人の鈴木(csuzuki(at)nifs.ac.jp)または村上(murakami.izumi(at)nifs.ac.jp)までご連絡ください。講演者の皆様には、後日A4半ページ程度のアブストラクトの提出をお願いすることになりましたので、その際はご協力のほどよろしくお願い致します。 参加者のうち講演者・大学院生を中心に旅費の補助を行う予定です。また宿泊を希望される方は核融合研宿舎(ヘリコンクラブ)を利用することができますが、予算、部屋数が限られているので、ご希望に添えない場合があります。 |